最初で最後の手紙
バシッ
「……ッ」
奏に殴られた。
こうなるのは、当たり前だよ…
男の殴り合いに入ったんだもの。
「明音!!」
「明音ちゃん!!!!」
皆あたしを心配してくれる。
「奏!」
奏は、一人帰って行く。
「お兄ちゃん!!」
初音が叫ぶ。
奏は、歩いて去って行った。
「明音ちゃん、血が…」
あたしは、口に手をあてる。
手に血がついていた。
久しぶりに殴られたな。
なんて呑気に思う。
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