真面目すぎる君へ


けだるい気持ちで目が覚めた
いや、

起こされた



「竹内~。お前そんなんじゃ進学も就職もできんぞ」

顔をあげると担任の先生が呆れた顔で見ていた
周りの友達は笑って見ている

どうやら進路の話をしてる時に寝ていたようだ
黒板には大きく、少し汚い字で大学や短大などのことが書かれていた
この春の天気には勝てなかった


「うっす…」

前髪を手ぐしでとかしながら小さく頷いた


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