真面目すぎる君へ

「ショウ、遅いぞ!あれ…タケルは?」

コンクリート製の少し古くなってる小さな階段
体育館の横なのでたまに先生が来るけど、晴れてたらサイコーに気持ちがいい場所

そこに食堂のパン屋から買ってきたんだろう
一番上の段で焼きそばパンを食べているアキラが横にいるミサキを押して言う


「あ~。タケルはミミちゃんと一緒」

ミミちゃんっていうのがタケルの彼女
本名が南アケミだから略してミミちゃんだ


「そかー。ってミサキそんな押すなよ!!」

アキラの横にいたミサキが我慢できないというような顔をしながら、アキラを押すと、焼きそばパンの焼きそばが数本階段の上に落ちた


「うっさい!!あんたの香水嫌いなの!」

そう言うとミサキは階段を下りて、俺の近くにきた

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