Fate word



家に帰ってきた私は、弟に出迎えられた。



「お姉ちゃんお帰りっ」

「ただいまっ」




弟の名前は、高津空(コウヅソラ)。

中学校3年生で、私と1つ違い。


あと数ヶ月もすれば、私の通っている高校に入学する。私と違って空は、元気いっぱいで活発な性格。多分お父さんに似たんだろうなぁ。



私の家族は、今私、空、お母さんの3人暮らし。お父さんは、私が4歳の時に空が3歳の時に、亡くなってしまった。私も小さかったから少ししか覚えてないんだけど、スポーツマンだった。いつも私と空を公園に連れて行って家族4人で遊んでた。あの頃は、楽しかっただろうなぁ。戻れるなら、戻りたい。


きっと空だって、そう思ってるハズ。覚えてないからこそ…。





「お姉ちゃん?」

「ん?…あ、ゴメン」



私は、空を見つめてたみたい。視線痛かったかな;?



「お姉ちゃん、また考え事?」

「う、うん。ちょっとね」

「俺でよければ聞くけど?」

「大丈夫っ!弟に心配させるなんてダメだね、私」

「大丈夫ならいいんだけど…」




そう言うと、空は自分の部屋へと2階に戻っていった。


私って、いつも空に心配させてるのかな。
もしそうだとしたら、本当だめな姉。
ごめんね…空。



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