昼間の月
「ん?ああ、これ」
やるわ、と健司があたしに冷えた缶ジュースを渡した。

オレンジジュース。
健司はあたしの隣に腰を下ろして、早速自分のブレンドコーヒーのプルタブ開けてる。

健司の茶色い髪が日に透けてとってもきれい。
思わず触りたくなる。
と、その茶色い髪がこっちを向いた。

何。

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