Half Love

あたしはどっか知らない公園に着いた。

一人ベンチに座った。

すると遠くから『かな』『かな』って声が聞こえた・・・

だれ?あたしを呼んだのは?


「かな!かな!」


大輔だ。


「・・・大・・・輔・・・どうしてここに?」


「心配したじゃん。馬鹿・・・」


とあたしを抱き締めた。

暖かい・・・この匂いは大輔だ・・・


「優弥から電話あったんだ。全部教えてもらった。
かながいないから探してって。今はかなに逢わせる顔がないって。
お前は何にも悪くないよ。誰も悪くない。家帰ろ?」


大輔・・・優しすぎだよ・・・


「家には帰りたくない・・・」


絶対に理由聞かれる・・・

今は一人でいたい・・・


「分った。じゃうちにおいで。かなママに連絡しといてもらうように頼むから。
俺ん家に行くぞ。」


手を引っ張って、大輔の家に連れて来られた。

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