青春の蒼いカケラ

中間テストが始まった。テストが始まり20分ぐらいしてから、みちざねは、背中をこずいて来て答案用紙をみせろというのだ。なおとはためらわなかった。みつからないようにみせた。また、途中でもみせた。
「なおちゃんありがとう」
「いやあ、点数はどうかな?」
「おれ、まったくわからなかったんだ」
「そうか、次のテストもか・・」
無事テストが終わった、なおとはすたすた帰ってしまった。

数学の答案用を先生が配り始めた。井上なおと君百点、山下かおるさん百点、以上、先生は答案用紙の解説をはじめだした。みちざねは八十点だった。やましたは舞戸中学校の同級生だった。みちざねは喜んでいた。なおとに御礼を言って、帰って言った。スクールバスだった。みちざねは遠方から来てた。

夏になった。いつのまにか、なおとは、3羽ガラスの一人にされてた。なおと、みちざね、けんたろう。けんたろうも三年四組だった。あたまもよかった。どちらかというと、危ない派だった。ナイフを持ち歩いてた。けんたろうはけんたろうで派閥を作っていった。なおとはみちざねと組んだ。いずれけんたろうともやり合うかも知れない。

夏休みも終わり、なおとはリーゼントにしてみた。それで登校した。けんたろうのしたに、よしひこがいた。よしひこに呼ばれて、トイレへ向かった。やっときたか。思惑どうりに、けんたろうがいた。殴りかかってきたとこを前蹴りを入れてやった。殴る蹴るの長期戦になった。なおとは一歩も引かなかった、ついにドローとなってしまった
「強いな」けんたろうが言った。
「いやそちらこそ」
「まあ、これからは、なかよくやろうや」
「ああいいだろう」

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