青春の蒼いカケラ
進路指導がやってきた。
「井上君どうする」担任の先生が言った。
「淑徳高等学校で・・」
「井上君の狙える学校は三ランク上でも大丈夫だよ」
「いやぁ電車通学も寮もいやなんですよ、地元が一番いいんです」
「そうか」
進路指導も終わり卒業式となった。卒業式も終わりちんたらちんたら、歩いてた。餡蜜やの前から。急に女子高生が出てきた。バレンタインデーでチョコレートをくれた娘だ。
「こんにちは」娘が言った
「返事しなくて御免ね」
「第２ボタン下さい」
急に言い出した
「いいだろう」
この娘は、のりこと言った。一コ下である。背はちいさいながら、バスケット部に所属していた。なおとは付き合うつもりだった。
「こんどボーリングでも行かないかい」
「ええいいですよ」、
「じゃ電話番号からおしえてくれ」
十分ぐらい立ち話して別れた。

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表紙・目次

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