青春の蒼いカケラ
高校与太郎編
高校に受かったというので母がパンチパーマをしてくれる事になった。その格好と半長蘭を着て、入学式へと向かった。先生に呼び出された。
「井上君こまるな、パーマはいけない事になっているんだ」
「はい」
「明日から五輪のボーズにしてきなさい」
なおとはしょぼくれて帰った。次の日3年生に呼び出された。またトイレだ。10人はいる。中に番長と副番長と裏番長がいる。もう、名前も住所もなにからなにまで、下調べしたらしい。いきなりはこなかった。番長が言った。
「何でパンチパーマにした」
「いやぁかこいいので」
副番が横から一発入れてきた。なおとの唇が切れた洗面所でふいた。俺も気がすまなかったので、隙を見て副番だけには、一発顔面に裏券をいれてやった。あとは、皆でボコボコにされた。それでも、音をあげなかったので一目おかれた。

また先生に呼ばれた 
「その顔のあざはなんだ」
「自転車で転んだんですよ」
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