青春の蒼いカケラ
驚嘆のりこ編
 のりちゃんは宝石の商売をしてた。アシスタントマネージャだった。新宿の低島屋の一階にいた。ときどき販売にも出かけてた。よく売るというので社長にも気に入られてた。九時出社八時閉店のハードスケジュールだった。遊びもはでだった。よく、先輩後輩に連れられて飲んでた。マンション森下にあった。優雅な生活を送ってた。休みになると友達と海へ出掛けてた。夏の真っ最中だった。
「のりちゃん、きがえもってきた」
ゆうこちゃんが言った
「あ・・わすれた」
 のりちゃんとゆうこちゃんは、男友達と勝浦まであそびにきていたのだ。バギーにも乗って遊んでた。仕事仲間である。のりちゃんは着替えを忘れたため、下着で遊んでた。
夕方になり帰り支度をはじめたのりちゃんはノーパンのノーブラで上着を着てた。ゆうこちゃんはチーフマネージャーだった。のりちゃんのマンションでゆうこちゃんも降りた。今日は泊まっていく予定だった。
「のりちゃんシャワーあびてもいい」
「いいわよ」
のりちゃんは、ピザを電和で注文してた。明後日は、九州までゆうこちゃんと出張だった。
九州の出張は、豪勢であった。1億、2億の宝石がならんであった。のりちゃんはバンバン売った。部長も大喜びだった。休憩時間にのりこは飲みなれないドリンクを飲んだ。具合が悪くなってきた。それでも頑張って最後までいた。ゆうこちゃんが気がついた。
「どうしたの」
「気持ち悪いの」
外の空気浴びましょう。のりちゃんはゲイゲイ吐き出した。タクシーで病院までいった。
ゆうこちゃんはどうしていいかわからなかった。のりちゃんは鎮静剤を打たれて眠らせられていた。気がついたのりちゃんは、みんな社長の顔に見えた。ここは何処、貴方は社長貴方も社長、モ~ウみんな社長。幻覚だ。疲れから来たのだろう。混乱した。2日入院して東京の江東区にある朴滅病院へ運ばれた。意識は朦朧としてた。のりちゃんも精神病者になったのだ。



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