白い背中
確信



「はぁ…。」


「どしたの?ゆい?」


「ん~」

ゆいはベッドに横になった。

そしてハンカチを見つめる。


「それ、ゆいの?」


「んー、違ーう。
佐藤先生の。」


南美と愛は、顔を見合わせた。


「なんでゆいが持ってんの!?
スリを働いたか!?」


南美が冗談混じりに言う。


「違うよ~。
前、いろいろあって、
貸してくれた。」


「そのいろいろが気になるんだけど!!」

2人一斉に言ってきた。


「秘密~♪」


「なんだよ~!
教えてよ~!」


3人で笑った。


(きっと、こうやって笑えるのも、
佐藤先生のおかげだね…!

ありがとう。)


心の中で、呟いた。

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