涙の真実
「ようこそ、いらっしゃいました。」
「…ね、ここ高いんじゃない?」
後ろから娘さんが俺のスーツの袖を引っ張る
「ん?だから、わざわざ服屋よって着替えたんだよ。」
普通の私服じゃ入らせてもらえないようなレストランだから
「…お金。私、持ってないんですけど」
「何、言ってんだよ。今日はデートだろ?俺のおごりだよ♪」
「けど……。」
「こちらにどうぞ。」
「え?」
ウェイターが娘さんの手を引いていく