整形通販
嫌な予感程的中するもの。

『何言ってんの未来…』

私は呆れたように言った。

「こんなん信じちゃだめだよー怪しいし。イタズラかもだし。危ないよ?」

ジュースを飲みながら適当に答える秋子。
もはや信じてない。

すると未来は少し口調を強めて言った。

「私ネットで見たの。整形通販のカタログは、朝起きたら自分の部屋に置いてあるって。その通り、置いてあった。」

『確かにそうかもだけど、本物かわかんないし…ネットの情報て…』

「本物よ!!!整形通販の話を、知らない人に話すともらえるって…」

未来は興奮している。

「それで私達に話したの?」

秋子が尋ねる。

「そう…ごめんね…でも…私、きれいな顔を買いたくて…整形通販の話を聞いた時から…」

必死な未来。

『未来はそのままでもいいから…そんな危ないのやめな…?』

「嫌!!!かわいい桜とあきにはわからないよ!!!」

そういうと、未来はカタログと封筒を奪って帰ってしまった。

「未来…」

心配そうに呟く秋子

果たしてどうすればいいのか。
未来は確かにあまりかわいい顔ではない。
本人もそれを気にしていた。
しかし、優しくて、明るくて、人を暖かくしてくれるいい子だ。

その未来が…
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