君はガラス
あたしはその言葉の意味がわからなかった。





一生懸命言葉の意味を考えた。





「ねぇ美乃璃ちゃん、そんなとこに掴まってたら危ないよ。ちゃんと俺の腰に手回して。」





考えることに夢中になっていたあたしの頭に、その言葉は響いた。





あたしは無意識にもサドルの後ろのギリギリのところを掴んでいて、今にも転げ落ちてしまいそうなほど、危険な体制だった。
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