君はガラス
“ザザーーザーーザザザーー”





波を打つ音、波が押し寄せる音、そして音だけでなく、海独特の匂いがした。





それは彼が隣にいることで、現実から引き離された空間となった。





「ねぇ」





隆樹くんが言葉を発した。





「俺さ...」
< 49 / 83 >

この作品をシェア

pagetop