君はガラス
「あのね...あたしには、親がいない...自殺、した...」





隆は少し驚いた表情をしたが、すぐにもとの表情に戻る。





「1ヶ月ぐらい前のこと。多大な借金を背負って死んでいった。」





あたしの手を握っている隆の手の力が、次第に強くなっているのが分かった。





あたしはそれでも話し続けた。
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