【片想いの体温】
1時間目の休み時間にルミちゃんをつかまえる。

「ごめん。 トイレ。」


2時間目の休み時間。

「ごめん。 図書室行く。」



3時間目の休み時間。

「ルミちゃん! 昨日どうだったの?!」

「・・・どうって、何?

 普通の話しながら、普通に送ってもらったけど・・・。

 もしかして、内容まで聞くの?」


「・・・・・。」


ルミちゃんは机をはさんで身を乗り出し、

内緒話のように私に顔を近づけ、話し始めた。


「・・・いいよ。

 昨日先生、あれから電車無くなっちゃって。


 急患で両親家にいなかったから、先生家に泊めたんだ。

 弟達は寝てたから、先生と・・・。

 先生と・・・しちゃった!」
 



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