【片想いの体温】
・・・そして、最後の疑問。
本庄は渡良瀬によって変われた。
そんな渡良瀬がどんな人なのか、前から知りたかった。
だから、勉強の話はいいきっかけになった。
土日以外は、本当に毎日《咲花》に通った。
渡良瀬のお母さんは毎日おやつを出してくれた。
ケーキやビスケットだったり、おにぎりやサンドイッチなども。
正直、それも楽しみだった。
渡良瀬はというと、勉強はたぶん、
クラスの中間くらいのレベルには持っていけたと思う。
後は期末テストまで緩まなければ・・・、
と言う紙一重の話だけど。
気持ちに余裕ができたせいか、表情が明るくなり、
笑顔があったかいと感じた。
何か、こっちの心の中を話したくなるような。
聞いてもらいたくなるような。
“お母さんと顔は似ているけど、持ってる空気は全然違うな。”
―― そして答えが解かった。
それは渡良瀬のお父さんを見た時。
娘と同じ空気を感じた。
お父さんのほうが、年齢のせいもあって
もっと相手を許すような、包み込むような人に感じた。
“渡良瀬は可愛がられて、守られているんだ。”
と感じた。
この空気を受け継ぐ娘に、本庄の心は
ほぐれていったのかもしれない・・・。
本庄は渡良瀬によって変われた。
そんな渡良瀬がどんな人なのか、前から知りたかった。
だから、勉強の話はいいきっかけになった。
土日以外は、本当に毎日《咲花》に通った。
渡良瀬のお母さんは毎日おやつを出してくれた。
ケーキやビスケットだったり、おにぎりやサンドイッチなども。
正直、それも楽しみだった。
渡良瀬はというと、勉強はたぶん、
クラスの中間くらいのレベルには持っていけたと思う。
後は期末テストまで緩まなければ・・・、
と言う紙一重の話だけど。
気持ちに余裕ができたせいか、表情が明るくなり、
笑顔があったかいと感じた。
何か、こっちの心の中を話したくなるような。
聞いてもらいたくなるような。
“お母さんと顔は似ているけど、持ってる空気は全然違うな。”
―― そして答えが解かった。
それは渡良瀬のお父さんを見た時。
娘と同じ空気を感じた。
お父さんのほうが、年齢のせいもあって
もっと相手を許すような、包み込むような人に感じた。
“渡良瀬は可愛がられて、守られているんだ。”
と感じた。
この空気を受け継ぐ娘に、本庄の心は
ほぐれていったのかもしれない・・・。