【片想いの体温】
クラスメイトの誰のママよりも若く色が白く、
二重の大きな目の美人で、自慢のママだった。
クラスメイトも私のママが一番きれいだといってくれた。
ママには参観日はもちろん、学校PTA役員の仕事で
姿が見えると嬉しかった。
パパと口をきくのもイヤになったのは、
確か小学校6年生の頃だったと思う。
いわゆる男と女と赤ちゃんの事を知った・・・。
私はショックを受けた。
そしてパパを気持ち悪いと思った・・。
“気持ち悪いパパと美しいママの夏の恋”と思うだけで、
「夏恋」に嫌悪を感じて、名前まで大嫌いになった。
俳優のようなかっこいいパパの娘でさえも
「最悪!」とショックを受けていた・・・。
私は子供心に、
“かっこいいパパならまだいい。でもママは・・・。“
私の中でパパは悪者で、
ママはパパに囚われたお姫様のようで――。
・・・と記憶している。
記憶といえば・・・
パパとママは仲が良くてケンカしているのを見た事がなかった。
パパがママを怒ったり、大きな声を上げたりした事は無かった。
例えばママの失敗も、むしろ笑って楽しんでいるようだった。
ママがパパを悪く言ってるのを聞いた事が無かった。
ママはパパの決定した事には素直に従った。
全ては25歳の年の差からだろうか・・・。
とにかく、パパはママを大事にしていたし、
ママもパパに頼っていた。
二重の大きな目の美人で、自慢のママだった。
クラスメイトも私のママが一番きれいだといってくれた。
ママには参観日はもちろん、学校PTA役員の仕事で
姿が見えると嬉しかった。
パパと口をきくのもイヤになったのは、
確か小学校6年生の頃だったと思う。
いわゆる男と女と赤ちゃんの事を知った・・・。
私はショックを受けた。
そしてパパを気持ち悪いと思った・・。
“気持ち悪いパパと美しいママの夏の恋”と思うだけで、
「夏恋」に嫌悪を感じて、名前まで大嫌いになった。
俳優のようなかっこいいパパの娘でさえも
「最悪!」とショックを受けていた・・・。
私は子供心に、
“かっこいいパパならまだいい。でもママは・・・。“
私の中でパパは悪者で、
ママはパパに囚われたお姫様のようで――。
・・・と記憶している。
記憶といえば・・・
パパとママは仲が良くてケンカしているのを見た事がなかった。
パパがママを怒ったり、大きな声を上げたりした事は無かった。
例えばママの失敗も、むしろ笑って楽しんでいるようだった。
ママがパパを悪く言ってるのを聞いた事が無かった。
ママはパパの決定した事には素直に従った。
全ては25歳の年の差からだろうか・・・。
とにかく、パパはママを大事にしていたし、
ママもパパに頼っていた。