【片想いの体温】
本当は、三人でテーブルに座るはずだったのに・・・。


店が混んでて手伝う事になって、
しかも先生に柏田君の事言うなんて・・・。


なぜか、先生に言われた事が面白くなかった。

・・・なぜか、知られたくなかった。




“私・・・先生に、恋?”




オーダーを出しに行った私に、ママが小声でダメ押しする。


「あの人かっこいいわね。ルミちゃんの彼氏?」


私は振り返って2人のテーブルを見た。


二人が楽しそうに話す姿は、本当の恋人同士のようだった ・・・。 




< 6 / 33 >

この作品をシェア

pagetop