さようならの向こう側
第2章出会い


 今日、クラスに転校生が来るらしい。
昨日、先生がそう言っていた。

『アタシには関係ないけど・・・』

そんな思い出登校していた。
その出会いがアタシの人生を変えるものだとも知らずに・・・。




「みんなー席につきなさーい。」

先生が教室に入ってきた。
みんながあわてて席に着くと、先生が行った。

「今日は、転校生を、紹介します。」

クラス中が沸いた。

「入りなさい。」

先生が言うと、一人の少年が入ってきた。


「はじめましてっ。岡本祐介ですっ。よろしく!」

とその少年は明るく自己紹介をした。
よく見ると童顔で、けっこう可愛い顔している。
笑顔はまるでヒマワリのようだ。

『アタシと正反対の人・・・。』

「じゃあ、岡本は・・。あっ寺島の隣だ。
 寺島いろいろ教えてやってくれ。」

先生は言った。

えっそんな・・・。私はとまどった。

「おっ教えてやれって、なっ何を・・どうやって・・・」

そんな気持ちもよそに彼はこっちに笑顔でやってきた。

「よろしくー。寺島・・・なにちゃん?。」

名前を聞かれたのにアタシはてんぱって、

「あっえっと、ゆっ由希っ。あっそのえっと・・・。」

っ、変に答えちゃった・・・。

『うわ~こんな答え方、絶対に何だこいつって引かれたっ
て。』

すると彼はクスクスと笑って言った。

「由希ちゃんかー・・。もしかして照れてる・・・?
もーかわいいねぇー。俺に惚れちゃダメだよ?」

と、彼が上目づかいをして言った。
すると、クラス中がどっとわいた。

「なっ何を・・・。この人、かるい・・・。」

でも、彼の上目づかいに正直ドキッとした・・・。
あまりにも可愛すぎて・・・。

 この日からアタシの中に不思議な感情が芽生えた。


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