∞いちしのはな∞
一人、景色を眺めながら進む道中は
静かで少し寂しい。


彼女が、あんなふうに僕や周りを遮断して閉じこもってしまうに至るまでに
もっと手を繋いで、もっとこうして沢山出掛ければよかったかもしれない。

人混みを嫌う彼女に合わせて
こんなガラガラの電車に一緒に揺られたらよかった。


後悔はいつも先に立っていてくれない。
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