∞いちしのはな∞
いや、正しくは【出来ない】だったんだ。


今、彼女の後ろをストーカーのようについて歩いているんだから。ように、なんかじゃない。
ストーカーそのものだ。


「最低最低最低」


自制出来ない自分に呪文のように呟くが
足は彼女を追いかける。



彼女の足が止まり、焦って同じく止まる。
人間、後ろめたいと無駄に焦る生き物だ。
< 40 / 66 >

この作品をシェア

pagetop