∞いちしのはな∞
「なぁ、もうちょっと周りに甘えたら?
チヨがどんだけお前心配してるかわかってんだろ?
お前は昔から抱え込む癖があるから周りはヒヤヒヤする。
今回のことはつらかったと思うからみんな心配し」

「うるさい。」

「…体の事もあるんだから」

「うるさいって!
もう!なんなのみんなして!あたしが子供産めない事まだ言うの!?
薬にもみんなにも疲れたの!だから離れたの!
イツキは言わないよそんなこと!
今あたし、どれだけ、苦し、いかわかってるんで、しょ」


ふらぁ、と頭の中がしゅわしゅわする。
急に体が浮いたように軽い。
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