∞いちしのはな∞

「おはよう」


僕の言葉に彼女は欠伸で返答する。
寂しいながら、彼女が昨日とりあえず食事をした事に心は安堵で満たされている。

彼女はのそのそと何かを探し
見つけた後にけだるい表情で其れを耳に押し当てた。


「あ、おはようございます城野です。
あの」

どうやら相手は、いつも彼女が忌み嫌う上司らしい。
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