そばにいてよ…。
車が動き出した社内



「優……ごめんね…」




「俺こそごめん」




「でっ、電話何回もしてくれたのに、ごめん

あたし酔ってて帰ってすぐ寝ちゃったの」




「なら、いいんだ
美奈…………」




「んっ………?」




車が止まって



優の方を見ると



私を見つめたまま

優の顔が近付いてきた



キスされる…。




そう思った時だった




『早川さん…』


『呼んだら来るのが条件です』



一瞬 結城君の顔が浮かんだ
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