そばにいてよ…。
そして



「んっ。」




顔を反対に向けた



「美奈?」




優はすごい驚いている様子だった。




今までこんな事したことなかったから
当たり前だと思うけど…



「ごめん、まだ会社が近いから知り合いいるかもしれない…」




「そっか…俺こそごめんな」




そう言って優は私の手を握ってきた




優しい優しい優の手なのに



あたしは車の外を歩く



結城君を見ていた




結城君も同じく



あたしを見ていた……。
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