放課後の寝技特訓・熊田先輩の横四方固め
パソコンは口は悪いが、厭味な奴ではない。
ただ、驚いているみたいだ。
そうなんだろう、こんなものを探す奴はそうはいない。
俺はパソコンにこの旅の理由を説明していなかった。
また説明したところで、本当の理解は得れないだろう。
しかし、そんな俺とともに荒波を越えようとしてくれるパソコン。
俺は湧き上がってくる罪悪感を、作り笑顔でごまかした後に言った。
「でもさ、必要なんだ…、どうしてもな、ふふ…。」
パソコンは俺の表情を窺っている。
本当の理解なんてあるわけがない。
しかし、なんの説明もしないのはフェアではない。
説明できないのなら、俺はもう少し正直になるべきだ。
なぜかそんなことを思った。
俺はパソコンの目を見ながら言う。
「すまないな、パソコン。こんな汚れた仕事の片棒を担がせていること、本当にすまないとおもっている」
自然に告げるつもりだったが、なぜか声が震えた。
ならばこの声が自然なのだろうか。
「いえ、ぼっちゃ…、いや船長。船長のお頼みですからね、へへっ、あっしは黙って従うだけですよ。だから、そんな、あっしにすまないなんて言わねえでくだせえ」
俺から目をそらし言うパソコンの声も、震えている気がした。
ただ、驚いているみたいだ。
そうなんだろう、こんなものを探す奴はそうはいない。
俺はパソコンにこの旅の理由を説明していなかった。
また説明したところで、本当の理解は得れないだろう。
しかし、そんな俺とともに荒波を越えようとしてくれるパソコン。
俺は湧き上がってくる罪悪感を、作り笑顔でごまかした後に言った。
「でもさ、必要なんだ…、どうしてもな、ふふ…。」
パソコンは俺の表情を窺っている。
本当の理解なんてあるわけがない。
しかし、なんの説明もしないのはフェアではない。
説明できないのなら、俺はもう少し正直になるべきだ。
なぜかそんなことを思った。
俺はパソコンの目を見ながら言う。
「すまないな、パソコン。こんな汚れた仕事の片棒を担がせていること、本当にすまないとおもっている」
自然に告げるつもりだったが、なぜか声が震えた。
ならばこの声が自然なのだろうか。
「いえ、ぼっちゃ…、いや船長。船長のお頼みですからね、へへっ、あっしは黙って従うだけですよ。だから、そんな、あっしにすまないなんて言わねえでくだせえ」
俺から目をそらし言うパソコンの声も、震えている気がした。