・・・
~陸~
俺の名前は陸(リク)。
さっき恭と美柚を見つけ声をかけた
俺と一緒に来ていた鎮(マモル)が「これから、一緒に遊ばね?」
と恭と美柚を誘ったとき美柚の顔が一瞬曇った。
恭が「いいよな?」って美柚に聞いた時の美柚の顔。
チクッ…
俺の胸の中で、締め付けられるような痛みが襲った。
なんでそんな悲しい顔をするんだよ
そんなに恭が好きなのかよ。
俺は美柚のことが好きだ。
だから、そんな顔なんて見たくない。
そう思っていると俺は美柚の腕を引っ張って走っていた
そんな俺を驚いた顔で美柚はみていた。
「ハァ・・・ハァ...陸?」
恭達が見えなくなったところで掴んでいた手を離した。
「どうしたの?」
美柚が不思議そうに俺を見る。
でも、俺は何もいえなかった。
『美柚が悲しい顔してたから』なんて…
『なんで恭なんだよ』とか言えねーし。
「なんでって・・・お前が悲しい顔してたから・・・」
言っちまった…
「そっか・・・陸は分かってたんだ・・・あたしの気持ち。」
ズキッ
なんでこんなにも痛いんだ?
そんなにも俺は美柚のことが好きなんだ
俺は改めて思った。
「ねぇー陸・・・これから2人で遊ぼ?」
・・・・そんな顔で言われると・・・
美柚は上目でしかも、涙目で、まぢでヤバイ。
気付いたら美柚にキスをしていた。
「ッ・・・・・り・・く?」
やばい・・・・止まんなくなってきた。
俺は一回唇を離し、なにかいいたそうな美柚にキスをした。
「んん・・・ふぅ・・・ッ・・ん」