心日和、キミあられ
「七海?大丈夫?」
理緒に声をかけられる。
隼人の前の彼女は理緒だった。
今はどうだか知らないけど、
隼人の相談にものっていたのはあたし。
一番近くにいたのもあたし。
悔しかったけど、
しょうがなかった。
「ううん。大丈夫だよっ!勉強もうちょっとだから頑張ろうね」
だって、理緒はモテるし、、、。
中学3年のガキがいっちょまえに嫉妬なんて、笑ってしまう。
20**年、1月。
あと3ヶ月で皆バラバラになるなか、
あたしは密かに恋をしていた。
忘れたいのに忘れられない恋を...。