心日和、キミあられ



「お前、どうしたとかじゃねーしっ。
何時か知ってんの?
もう、9時半だぞ。」


ほらっ。

そういって、携帯を見せてくれた。



「えっ?



まだ26分だけど」


ちょっとした冗談だったけど、ゴツンと殴られた。



それから快くんに連れられ塾へ行った。

長時間雪に触れていたあたしの指先はかじかんでいて、シャーペンも持てない程。

仕方がないので、暖房具をもっていた快くんと隼人が手袋とカイロを貸してくれて10分弱塾に置いてあるストーブの前で暖まっていた。


もちろん皆には笑われたし、先生にも注意されたけど...



ただ、、、




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