オフサイド


逸る気持ちを無理に鎮め、何気なく前方を向いたときだった。


……あっ!いた。


家族や仲のいいサッカー部員に囲まれ、にこやかに話をしている裕也を見つけた。


ドクン…ドクン……


途端、心臓が物凄い速さで音を立て始めた。




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