オフサイド
「あぁ。かなりビックリすると思うけどな!」


「えっ?何?どんなこと?」


二人が笑いながら話す『いい知らせ』に、首を傾げ、次の言葉を待つ。


「でも、その前に……
菜摘ちゃん、あの男のこと、ちゃんと話してくれないと教えてあげられないよ!」


真吾くんは、ちょっぴり怒っているような素振りを見せた。


ますます意味が分からない。 


「あの男って、何?誰のこと言ってるの?」


本気で分からない私は、由香里に助けを求めた。


「あの人だよ!」


由香里の指差した人を見て、絶句した――。 




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