オフサイド


そんな裕也を前にして、足が竦んだ。 


『なんで来たんだよ!』


『おまえの顔なんて、二度と見たくないんだよ!』


『もう二度と俺に関わるなよ!』



最後に会った日――


怒りのこもった言葉を投げつけられていたから。


どうしてもそれが頭を過って。


またそんなことを言われるんじゃないかと、ビクビクして足が進まない。 


―――…!!



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