オフサイド

大輝が指差したのは、キラキラのスパンコールを模した白いカットソーに細身のデニムだった。 


「あんた、こういうのが趣味なの?」


「いや!彼女にはボン・キュッ・ボンの身体のラインが分かるやつ着てもらいたいけど……あっ、もちろんスカートね。でも、姉ちゃんにはそんなの似合わねぇから!」


「あんたねぇ……」


無難な組み合わせだけど、確かに大輝の言う通りかも。


バーベキューにスカートは、ちょっと勘違いっぽいよね?


うん、これにしよう!  

「決めた!」


それらを手に取り、もう一度、鏡の前で合わせてみた。 


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