オフサイド
ひとまず、先へ海に行って準備をするチームと買い出しをするチームに別れることになった。


自宅からバーベキューセットを運んだ田口くんと薫はそのまま海へ。


有美と修くんは、おやつや飲み物を調達する係。 


そして、残された榊くんと私は、野菜や肉などの食材を担当することになった。


「それじゃ、またあとでね!」と、軽快な足取りで去っていく二組を茫然と見送った。


なんともいえない雰囲気。

薫は、あれでよかったのかな…? 


「じゃ、俺らも行こうか」

「あっ……はい」


榊くんに頷き、自動ドアに歩み寄った。 



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