オフサイド


誰もいない大海原で感じる、海風の心地よさ。 


二人の間を流れる、穏やかで温かな空気。 


否が上にも、このあとの展開に期待が増す。


裕也の鍛え上げられた逞しい身体に身を預けていると、安心感に包まれた。



このまま……


このまま時間よ、止まって下さい。



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抱き締めていた腕をすっと緩めた裕也は、ポツリと話し始めた。 




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