オフサイド
「このドアを開けたら、私の王子様が待っていたりして!」


「何、バカなこと言ってるのよ!昼からでしょ?田口くん来るの」


「そうだよ!12時に南校舎の玄関前で待ち合わせ!浴衣姿見たら何て言うかなぁ……ドキドキする〜」


薫の惚気話が始まった。


バーベキュー以来、急速に二人の距離を縮めた薫と田口くん。


3ヶ月経っても、その熱々ぶりは健在だ。


小さな小動物のような薫は、見ていて飽きない。


くるくると表情を変え、すごく愛らしい。


きっと、田口くんも薫のことが可愛くて仕方ないのだろう。



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