オフサイド
―――――――――――
―――――――――
――――――
「こんなところでごめん。我慢できなかった」
「…………」
熱を帯びたように熱い頬っぺた。
ほんの数分前の出来事が思い出され、今頃になって、ドキドキが襲ってきた。
いつかは……と思っていたファーストキスが、まさか今日だなんて!
おまけに、夜の病院でなんて、一生忘れられない思い出になりそう。
「菜摘……」
囁かれた耳元が、やけに熱い。 再び、裕也の胸元に顔を預け、暫し、時を過ごした。
――と、コツコツ…というフロアを歩く足音に驚き、慌てて身体を離した。
その拍子に裕也と目が合い、恥ずかしさで顔から火が出そうだった。
名残惜しいけれど、今度こそ、本当に帰らなきゃ!
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「こんなところでごめん。我慢できなかった」
「…………」
熱を帯びたように熱い頬っぺた。
ほんの数分前の出来事が思い出され、今頃になって、ドキドキが襲ってきた。
いつかは……と思っていたファーストキスが、まさか今日だなんて!
おまけに、夜の病院でなんて、一生忘れられない思い出になりそう。
「菜摘……」
囁かれた耳元が、やけに熱い。 再び、裕也の胸元に顔を預け、暫し、時を過ごした。
――と、コツコツ…というフロアを歩く足音に驚き、慌てて身体を離した。
その拍子に裕也と目が合い、恥ずかしさで顔から火が出そうだった。
名残惜しいけれど、今度こそ、本当に帰らなきゃ!