オフサイド
「じゃ、また来るね!」
「あぁ。気を付けて帰れよ!家に着いたら必ず連絡くれよ」
「うん、分かった。おやすみ!」
自動ドアを擦り抜け、外来患者用のスロープをゆっくりと歩き始めた。
途中、何度も後ろを振り返りながら。
自動ドアの前では、姿が見えなくなるまで、車椅子に乗った裕也がずっと見送っていた。
まさか……
こんな幸せな時間が、ガラガラと音を立て崩れていくなんて、このときは微塵も思わなかった――…。
「あぁ。気を付けて帰れよ!家に着いたら必ず連絡くれよ」
「うん、分かった。おやすみ!」
自動ドアを擦り抜け、外来患者用のスロープをゆっくりと歩き始めた。
途中、何度も後ろを振り返りながら。
自動ドアの前では、姿が見えなくなるまで、車椅子に乗った裕也がずっと見送っていた。
まさか……
こんな幸せな時間が、ガラガラと音を立て崩れていくなんて、このときは微塵も思わなかった――…。