オフサイド
でも…… 


これがそもそもの間違いだったんだよね。 


やっぱり私は子どもだった――。

だって、直人の本心が見抜けなかったんだから。 


甘い言葉に踊らされて、ただ浮かれていただけ。 



裕也という存在がありながら、直人にもいい顔をした私への罰が当たったんだ。


なんで、あのとき……って、今なら思うよ。 









そして…… 


あの忘れられない日がやってきたんだ。 





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