オフサイド
裕也は、どこでこの試合を観ていたのだろう。 



まさか……


一人だけ寮に残っていたとか? 


リハビリの身体だから、応援にも連れて行ってもらえなかったとか? 



裕也の姿がないことに、物凄く不安を覚えた。 



もう彼女でもなんでもないのに、どうしても気になってしまう。



♪〜♪〜♪ 



突如、鳴り響いた着信音にビクッと身体を竦めた。



テレビのリモコンに手を伸ばし、電源を切ると、慌てて携帯を耳にした。





< 270 / 362 >

この作品をシェア

pagetop