オフサイド
「はい、もしもし?」
「もしもし菜摘ちゃん?試合観てた?」
「うん、観てたよ。決勝戦だったけど、力の差が歴然としてたね。4連覇だなんて、やっぱりスゴいね!」
「あぁ。さすがは鹿見高だよな!俺たちも、あのシュートには鳥肌が立ったよ。」
裕也のことを一番に聞きたいはずなのに、核心から話が逸れてしまう。
「裕也は今日もリハビリのはずだから病院のテレビで観てたと思うよ。あいつのことだから『来年は、俺が決めてやる!』とか思ってると思うよ。」
「……そっか。」
明るく話す修くんに助けられた。
裕也の名前が出てきた途端、とてつもなく胸がドキドキして、それ以上、話すことが躊躇われた。
「来年は、みんなで国立(競技場)に応援に行こうな!」
そう話す修くんに、「うん」と小さく頷いた。
「もしもし菜摘ちゃん?試合観てた?」
「うん、観てたよ。決勝戦だったけど、力の差が歴然としてたね。4連覇だなんて、やっぱりスゴいね!」
「あぁ。さすがは鹿見高だよな!俺たちも、あのシュートには鳥肌が立ったよ。」
裕也のことを一番に聞きたいはずなのに、核心から話が逸れてしまう。
「裕也は今日もリハビリのはずだから病院のテレビで観てたと思うよ。あいつのことだから『来年は、俺が決めてやる!』とか思ってると思うよ。」
「……そっか。」
明るく話す修くんに助けられた。
裕也の名前が出てきた途端、とてつもなく胸がドキドキして、それ以上、話すことが躊躇われた。
「来年は、みんなで国立(競技場)に応援に行こうな!」
そう話す修くんに、「うん」と小さく頷いた。