オフサイド
裕也と別れてからも、修くんとはこんなふうに、時々連絡を取り合っていた。


修くんなりの、私への気遣いなんだろう。



来年、か……。 


来年、裕也のチームが選手権に出場できたら私も応援に行ってもいい? 



やっぱり、来られたら迷惑? 



裕也を失って、尚、裕也のことが頭から離れない。 


やっぱり、私は裕也のことが今でも好き。 



そんなに簡単に、忘れられるわけなんかないよ。



忘れられる方法があるなら、誰か教えてほしい。 



あの日から、私の心の時計は止まったまま――…。





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