オフサイド
待ち合わせ場所である、駅中央口の改札の前に到着すると、まだ誰も来ていなかった。
JRから地下鉄や私鉄の乗り換えに向かう人たちが、私の前を足早に通り過ぎる。
溢れかえる人の波に目を遣りながら、3人の来るのを今か今かと待ち侘びた。
――と、突然、肩を叩かれ、驚いて振り向くと、
「あっ……」
「よっ!」
いつもと変わらないクールな表情の中に、優しい瞳をした榊くんが立っていた。
JRから地下鉄や私鉄の乗り換えに向かう人たちが、私の前を足早に通り過ぎる。
溢れかえる人の波に目を遣りながら、3人の来るのを今か今かと待ち侘びた。
――と、突然、肩を叩かれ、驚いて振り向くと、
「あっ……」
「よっ!」
いつもと変わらないクールな表情の中に、優しい瞳をした榊くんが立っていた。