オフサイド
「俺、ずっと気になってたんだ。菜摘ちゃんのこと」
「へっ!?」
頭上に上がった太陽の日差しが眩しくて、隣に座る榊くんの顔がよく見えない。
「いつもサッカーの話ばかりする裕也から、トレセンの合宿中に好きな女の話を聞かされたんだ。
まだ付き合っていないと言ってたけど、その子のことをすごく大切に想ってるのが分かった。
裕也が好きになった子がどんな子なのか、ずっと気になってたんだ」
チラッとこちらを向いた榊くんの眉毛が、一瞬上がったのが分かった。
「高校に入ってから、それが菜摘ちゃんだってことを知って、納得したよ」
爽やかな風がピューっと吹き抜け、私たちの目の前で砂が舞った。
「へっ!?」
頭上に上がった太陽の日差しが眩しくて、隣に座る榊くんの顔がよく見えない。
「いつもサッカーの話ばかりする裕也から、トレセンの合宿中に好きな女の話を聞かされたんだ。
まだ付き合っていないと言ってたけど、その子のことをすごく大切に想ってるのが分かった。
裕也が好きになった子がどんな子なのか、ずっと気になってたんだ」
チラッとこちらを向いた榊くんの眉毛が、一瞬上がったのが分かった。
「高校に入ってから、それが菜摘ちゃんだってことを知って、納得したよ」
爽やかな風がピューっと吹き抜け、私たちの目の前で砂が舞った。