太陽が見てるから
エピローグ
翠へ
きみのことだから、元気なのだと思う。
おれは今現在も、きみの居ない現実を受け入れられずにいる。
目が覚めると、きみに電話をかけようとして、奥歯を噛み締めているおれがいる。
静かな毎日です。
きみが隣に居ない日々が、これほどまでにつまらないなんて知らなかった。
でも、おれは真っ直ぐ生きていこうと思う。
きみのように、どこまでも真っ直ぐに。
タチアオイが咲く頃になると、嬉しくなる。
きみが笑っているようで、心が暖まる。
来世、また好きになってもいいだろうか。
一緒に夏を駆け抜けてくれますか。
誓おうと思う。
だから、かけてくれないか。
きみの幸せ。
おれにかけてくれませんか。
好きです。
翠。
いとおしい。
ありふれた言葉で、ごめん。
最後に一言だけ、言っておこうと思う。
太陽でした。
きみは、おれの太陽でした。
2009.8.13
夏井 響也