Bizarre Witch~猟奇的な魔女~
2.帰宅後の妄想
帰宅後にまずすること。それは玄関を入ってすぐ左にある和室の温風石油ストーブを全開にすることだ。温まった和室で勉強をするのだ。
俺はストーブの設定温度をHiに設定して運転ボタンを押す。1分ほどで点いて15分もすれば快適な室温になるだろう。
あとは祖父母達のリビングへ続く扉と自分たちのすむ2階への階段へ続く扉を閉めれば準備完了だ。家は二世帯住宅だ。風呂場は共有しているが、あとは別々の生活を送っている。当初は、家を建て替えたのが8、9年前になるが、それを寂しいと感じたものだった。
和室から出ると空気はひんやりとしていた。吐く息も白い。耐え切れず俺は階段を段抜きで駆け上がる。そして扉を開けるとそこは正に天国だった。
俺が散歩に行っている間に帰ってきていたらしい妹がストーブを点けて部屋を暖めていたのだ。そのストーブというのが中々の巨体で、その一台で2階全体を暖めてしまう。燃費が悪いのが玉に瑕というやつだ。
「ただいま」
と俺は儀礼的に挨拶をする。すると、
「おかえり」
とリビングの方からこれまた儀礼的な返答。
早くコタツに潜りたい衝動を抑えつつ手洗いうがいを適当に済ます。受験生として当然の行為だ。
いよいよコタツ……の前に、コーヒーだ。この体の冷えは内部からも暖めなくては。
ひとまずキッチンへ。インスタントのスティックカフェオレを一本取り出し、カップに粉末を入れる。
あとはお湯を……ん?
俺はストーブの設定温度をHiに設定して運転ボタンを押す。1分ほどで点いて15分もすれば快適な室温になるだろう。
あとは祖父母達のリビングへ続く扉と自分たちのすむ2階への階段へ続く扉を閉めれば準備完了だ。家は二世帯住宅だ。風呂場は共有しているが、あとは別々の生活を送っている。当初は、家を建て替えたのが8、9年前になるが、それを寂しいと感じたものだった。
和室から出ると空気はひんやりとしていた。吐く息も白い。耐え切れず俺は階段を段抜きで駆け上がる。そして扉を開けるとそこは正に天国だった。
俺が散歩に行っている間に帰ってきていたらしい妹がストーブを点けて部屋を暖めていたのだ。そのストーブというのが中々の巨体で、その一台で2階全体を暖めてしまう。燃費が悪いのが玉に瑕というやつだ。
「ただいま」
と俺は儀礼的に挨拶をする。すると、
「おかえり」
とリビングの方からこれまた儀礼的な返答。
早くコタツに潜りたい衝動を抑えつつ手洗いうがいを適当に済ます。受験生として当然の行為だ。
いよいよコタツ……の前に、コーヒーだ。この体の冷えは内部からも暖めなくては。
ひとまずキッチンへ。インスタントのスティックカフェオレを一本取り出し、カップに粉末を入れる。
あとはお湯を……ん?