初恋


――それから、初めて健人は聖美のお墓を訪ねた。


「……聖美、ごめんな。長い間、心配かけて」


健人は折り紙のユリの花を置いた。

「幸せになるよ。情けない男は卒業する」


その時、風が吹いた。
優しい風だった。


「ありがとう、聖美。
君と付き合えて本当に幸せだった」


空を見ると、聖美が微笑んでいる様に見えた。



~fin~


< 61 / 61 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

再生

総文字数/36,480

恋愛(その他)147ページ

表紙を見る
キズナ

総文字数/34,447

青春・友情149ページ

表紙を見る
優しい檻

総文字数/31,450

恋愛(その他)106ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop