ア・イ・シ・テ・ル


彼女の恐怖に歪んだ顔が、脳からはなれない。


私に手を伸ばし、何度を助けをもとめる。


悲鳴すらも出せなくて、ただ涙を流す顔。


その顔がハッキリこう言うんだ。

『よくも、殺したな・・・。お前を呪ってやる。地獄のそこに引きずりこんでやる』


そこにいるのは、彼女の形をした悪魔。


『どっちが、悪魔だ』


彼女の口が動く。


「いや・・・。やめて、私じゃない。私は、悪くないッ!!!」


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